


ギターをはじめたばかりの頃、指先の痛みに悩まない人はほとんどいません。
私自身も超初心者の頃はずいぶん悩まされました。
この記事では、指が痛くなる原因と対処法、そして「これは我慢しないほうがいい」という痛みの見分け方をまとめます。
ギターで指先が痛いのは正常?痛みが続く期間の目安
弦を押さえる左手の指先がヒリヒリ・ジンジンするのは、ギター初心者にとってごく普通のことです。細い金属の弦を指先の一点で押さえるので、慣れないうちは皮膚に負担が集中します。
毎日少しずつ弾いていると、指先の皮膚がだんだん厚く硬くなっていきます。
個人差はありますが、2週間〜1か月ほど続けると痛みがかなり楽になるという人が多いです。
逆に言えば、数日で痛みがなくならなくても心配はいりません。
「痛いから向いていない」わけではないので安心してください。

指が痛くなる主な原因は3つ
1. 弦が太い(ゲージが重い)
弦には太さの種類(ゲージ)があり、太いほど張りが強くなって押さえるのに力が要ります。特にアコギは初期状態で「ライト」ゲージが張られていることが多く、初心者には少し硬めです。
2. 弦高が高い
弦高とは、指板から弦までの高さのこと。これが高いと、弦を指板まで押し込む距離が長くなり、そのぶん強い力が必要になります。安いギターや、調整されていないまま置かれていたギターは弦高が高めになっていることがあります。
3. 必要以上に強く押さえている(力み)
実は一番多いのがこれです。「ちゃんと音を出さなきゃ」と思うほど、指にも親指にも力が入ります。音をきれいに鳴らすのに必要な力は、思っているよりずっと小さいです。
今日からできる対処法
細い弦(ライトゲージ以下)に替える
アコギならエクストラライト、エレキなら09〜42程度の細めの弦にすると、押さえる力がぐっと減ります。楽器屋さんで「押さえやすい細めの弦がほしい」と伝えれば選んでもらえます。
弦の替え方はギターの弦交換のやり方で解説しています。
古くなってサビた弦も指に引っかかりやすく痛みの原因になるので、しばらく交換していない人はこれを機に替えてみましょう。
弦高を調整してもらう
エレキギターはブリッジで弦高を比較的簡単に下げられます。アコギの場合はサドルを削るなど加工が必要なことが多いので、自分でやらずに楽器屋さんやリペアショップに相談するのがおすすめです。
ただし、弦高は低ければいいというものではありません。
下げすぎると弦がビビる(ジーッと雑音が出る)ので、ちょうどいい高さはプロに見てもらうのが確実です。
ネックの反りで弦高が上がっていることもあるので、ネックの反りのセルフチェックも参考にしてください。
力を抜いて押さえる練習をする


力を抜く練習
おすすめは、「音が鳴る最小限の力」を探す練習です。
- いつも通りに弦を押さえて音を出す
- 音を出しながら、少しずつ力を抜いていく
- 音がビビったり詰まったりしたら、ほんの少しだけ力を戻す
そのときの力加減が、あなたにとって必要な力です。
あわせて、次のポイントも確認してみてください。
- フレット(金属の棒)のすぐ手前を押さえている
- 親指でネックを強く握り込んでいない
- 肩や手首に力が入っていない
- 左手の爪が伸びていない(爪が当たると指を立てられず、余計な力が入ります)
押さえ方の基本は弦の押し方の記事、フォーム全体はギターフォームのチェックで詳しく紹介しています。
練習時間と休み方のコツ
指先の皮膚を丈夫にしていくには、「長時間を週1回」より「短時間を毎日」のほうが効果的です。
- 最初は1回15〜20分くらいを目安にする
- 痛みが強くなってきたら、その日はやめるか休憩をはさむ
- 指先に水ぶくれができたら無理せず休み、つぶさないようにする
- 左手を休ませている間は、右手のストロークやリズム練習にあてる
休むのはサボりではなく、上達のための大事な工程です。
痛みを我慢して長時間弾くと、力みのクセがついたり、皮膚を傷めて結局しばらく弾けなくなったりします。
こんな痛みは要注意:受診を考えるサイン
ここまでの話は「指先の皮膚の痛み」についてです。次のような場合は、弾き方の問題だけではない可能性があります。無理に続けず、練習を休んで整形外科などで相談してください。
こんな痛みは我慢しないで
- 指先ではなく、指の関節・手首・親指の付け根・前腕が痛む
- 数日休んでも痛みが引かない、またはだんだん強くなっている
- 腫れや熱っぽさがある
- 指や手にしびれがある
- 指を曲げ伸ばしするときに引っかかる・カクッとなる
私は仕事柄、体のリハビリに関わっているのでよく思うのですが、楽器の練習は同じ動きを何度も繰り返すことで、体の一部に負担がたまりやすい活動です。
「上達したいから我慢する」ではなく、早めに相談したほうが結果的に長くギターを楽しめます。
まとめ:痛みは上達の途中経過。無理せず続ければ必ず楽になる
まとめ
- 初心者の指先の痛みは正常。2週間〜1か月ほどで楽になる人が多い
- 原因は「弦の太さ」「弦高」「力み」の3つ
- 細い弦に替える・弦高を見てもらう・力を抜く練習、で負担は減らせる
- 短時間を毎日、痛いときは休む
- 指先以外の痛みやしびれがあるときは、無理せず受診を

一人で練習していると、力みやフォームのクセにはなかなか気づけません。
「自分の押さえ方で合っているのか見てほしい」という方は、オンラインギターレッスンでも相談を受けつけています。
それでは、楽しいギターライフを!