
- 教本どおりに押さえているのに、コードの響きがなんか気持ち悪い
- お手本の曲と一緒に弾くと、音が合っていない気がする
- チューニングは面倒だから、たまにしかしていない
こんなこと、ありませんか?
その原因、あなたの腕ではなく、チューニングかもしれません。
チューニングがずれたままだと、どんなに正しく押さえても、正しい音は出ません。この記事では、超初心者に向けて、チューニングがなぜ大事なのかと、いつ・どうやって合わせればいいのかをやさしく解説します。
この記事の結論
- チューニングがずれていると、正しく押さえても正しい音が出ない
- 「自分が下手だから」と勘違いして、挫折の原因にもなる
- ギターの弦は、何もしなくても少しずつずれるもの
- だから、弾く前に毎回、そして練習の途中でもこまめにチューニング
- こまめに合わせると、正確な音程をいつも体感でき、チューニングが空気のように当たり前になり、楽器や弦のくせも予測できるようになる
チューニングとは?
チューニングとは、6本の弦を、決められた正しい音の高さに合わせることです。
ギターの弦は、ヘッドにあるペグ(糸巻き)を回すと、張り具合が変わって音の高さが変わります。
ふつうのチューニング(レギュラーチューニング)は、次のとおりです。
| 弦 | 音名 | ドレミで言うと |
|---|---|---|
| 6弦(いちばん太い弦) | E | ミ |
| 5弦 | A | ラ |
| 4弦 | D | レ |
| 3弦 | G | ソ |
| 2弦 | B | シ |
| 1弦(いちばん細い弦) | E | ミ |
6弦から「ミ・ラ・レ・ソ・シ・ミ」と覚えておきましょう。
チューニングが大事な理由
理由1:正しく押さえても、正しい音が出ない
コードは、6本の弦の音が重なってできています。
1本でもずれていると、フォームは合っているのに、響きがにごって聴こえます。
逆に言うと、チューニングさえ合っていれば、シンプルなコードでもちゃんと「いい音」に聴こえるんです。
理由2:「自分が下手なんだ」と勘違いして、挫折しやすくなる
超初心者にいちばん気をつけてほしいのがここです。
チューニングがずれた状態で練習していると、
- 何度練習しても、なんだかキレイに聴こえない
- 「やっぱり自分にはセンスがない…」と思ってしまう
- だんだん練習が楽しくなくなる
という流れになりがちです。
本当は腕の問題ではないのに、チューニングのせいで自信をなくしてしまうのは、本当にもったいないです。
理由3:耳が育たない
ずれた音で練習を続けていると、ずれた音に耳が慣れてしまいます。
正しい音で毎日弾いていると、だんだん「あれ、今ちょっとずれてるな」と気づける耳が育っていきます。これは、ギターを続けるうえで大きな財産になります。
理由4:曲や人と合わせられない
好きな曲に合わせて弾いたり、誰かと一緒に演奏したりするときは、みんなが同じ音の高さにそろっていることが大前提です。
自分だけずれていると、どんなに上手に弾いても、全体の音がにごってしまいます。
チューニングは、なぜずれるの?
「この前合わせたのに、またずれてる…」というのは、よくあることです。ギターの弦は、何もしなくても少しずつずれていくものなんです。
気温の変化を受けやすい
ギターの弦は、寒い日や暑い日など、気温の変化を受けやすいです。
特に気をつけたいのが寒暖の差。例えば、寒い外から暖かい屋内に入ると、弦がゆるみます。
なので、演奏前は必ずチューニングするようにしましょう。
弦を張り替えたあとは、狂いやすい
弦を張り替えたあとは、弦が伸びやすく、チューニングが狂いやすいです。
合わせたつもりでも、弾いているうちにどんどん下がっていきます。張り替えたあとしばらくは、こまめにチューニングしましょう。
そのほかにも、少しずつずれる
- 弾いているうちに:強く弾いたり、チョーキングをしたりすると少しずつずれる
- 持ち運び・ぶつけたとき:ペグにふれたり、ケースの中で動いたりする
ずれるのが当たり前なので、「ずれたら直す」ではなく「こまめに合わせる」のがおすすめです。
こまめにチューニングすることが大切な理由
「練習の最初に1回合わせたから大丈夫」…と思いがちですが、チューニングは1回合わせて終わりではありません。弾いているうちにも、少しずつずれていきます。
だからこそ、こまめにチューニングすることが大切です。
正確な音程を、いつも体感できる
こまめに合わせていると、練習時間のほとんどを正しい音程の中で過ごせます。
ずれた音で弾いていると、そのぶん「にごった響き」を耳に覚えさせてしまいます。逆に、いつも正確な音程で弾いていると、正しい響きが体に染みこんでいきます。
すると、「あ、今ちょっとずれてるな」と、チューナーを見る前に気づける耳が育っていきます。
チューニングが「空気」のように当たり前になる
最初は、チューニングを「面倒な作業」と感じるかもしれません。
でも、こまめに合わせることを続けていると、チューニングの工程が空気のように当たり前になっていきます。歯みがきのように、やらないと気持ち悪い、くらいの感覚です。
そうなると、手が勝手にペグに伸びて、意識しなくても短時間でサッと合わせられるようになります。
楽器や弦の「くせ」を予測できるようになる
こまめにチューナーを見ていると、自分のギターのことがだんだんわかってきます。
- 「この弦は、よく下がりやすいな」
- 「寒い外から部屋に入ると、弦がゆるむな」
- 「弦を張り替えたあとは、すぐ下がるな」
こんなふうに、楽器や弦のくせを予測できるようになります。くせがわかれば、「そろそろずれてそうだから確認しよう」と先回りできますし、ギターの調子の変化にも気づきやすくなります。
小さなずれのうちに直すほうが、早くてラク
ほんの少しのずれなら、ペグをちょっと回すだけで数秒で直ります。
ところが、ずれたまま弾き続けると、気づいたときには大きくずれていて、合わせ直すのに時間がかかります。こまめに合わせるほうが、結果的にラクなんです。
上手な人ほど、こまめに合わせている
ライブを見ていると、プロのギタリストが曲と曲の間にチューニングしているのを見かけることがあります。
上手な人ほど、音のずれに敏感で、こまめに合わせているんです。チューニングは「初心者だけがやること」ではなく、ずっと続ける基本です。
こまめにチューニングするタイミング

- 演奏を始める前(毎回・必ず。「朝したから」もNG)
- 練習の途中:1曲弾き終わったとき、15〜20分に1回など、区切りのいいところで
- 響きが「あれ?」と思ったとき:気のせいかな、と思っても一度チューナーで確認
- 弦を張り替えた後:弦が伸びやすく狂いやすいので、こまめに合わせる
- 寒い外から暖かい部屋に入ったときなど、気温が変わったとき(弦がゆるみます)
- ギターを持ち運んだ後
- 曲を合わせる前・人と演奏する前
慣れれば、確認だけなら数十秒、合わせ直しても1〜2分です。
こまめなチューニングを習慣にするコツ
- クリップチューナーをヘッドにつけっぱなしにしておく:すぐ確認できるので、面倒くささが減る
- 「1曲弾いたらチェック」と決めておく:タイミングを決めると忘れにくい
- 練習前の準備体操だと思う:チューニングから練習が始まる、という流れにしてしまう
超初心者のためのチューニングの手順
超初心者は、チューナーを使うのがいちばん確実です。耳だけで合わせる方法もありますが、まずはチューナーで「正しい音」を覚えていきましょう。
- チューナーをつける:クリップチューナーならヘッドにはさむ。スマホアプリでもOK
- 6弦を1本だけ鳴らす:開放弦(どこも押さえない)で、ポーンと鳴らす
- 表示を見る:「E」と出て、針(メーター)が真ん中なら合っている
- ずれていたらペグを少しずつ回す:低ければ締める、高ければゆるめる
- 5弦→4弦→3弦→2弦→1弦の順に同じように合わせる
- 最後に、もう一度6弦から全部確認:1本合わせると、ほかの弦が少し動くことがある
うまく合わせるコツ
- ペグは少しずつ回す:一気に回すと、合わせすぎて弦が切れることも
- 低いほうから上げて合わせる:高すぎたら一度少し下げてから、上げながら合わせるとずれにくい
- 表示が違う音名になっていたら要注意:大きくずれているサイン。どっちに回しているか確認しながら、ゆっくり合わせる
- 静かな場所で、1本ずつ鳴らす:ほかの弦が鳴っているとチューナーが迷う
チューナーの選び方は、こちらの記事でまとめています。
まとめ:チューニングは、上達のいちばん最初の一歩
まとめ
- チューニングがずれていると、正しく押さえても正しい音は出ない
- 「自分が下手」と勘違いして、挫折の原因にもなる
- 弦は気温の変化や弦の張り替えでずれやすい。演奏前は必ず(「朝したから」もNG)、練習の途中でもこまめに合わせる
- こまめに合わせると、正確な音程を体感でき、チューニングが当たり前になり、楽器や弦のくせも読めるようになる
- 超初心者はチューナーで、6弦から「ミ・ラ・レ・ソ・シ・ミ」
チューニングは地味ですが、練習の成果をちゃんと「いい音」にしてくれる、いちばん最初の一歩です。
ぜひ、こまめにチューニングする習慣をつけてみてください!
チューニングのやり方がよくわからない方は、オンラインレッスン(無料体験あり)で一緒に合わせることもできます。